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遍路 4番5番 別格1番

2010年7月1日

●4番大日寺を目指す。
1番から始まって最初の古い遍路道を感じさせる道。畑の間を行き、眼下に住宅みながら山裾を巻いて進む。小川をまたぎ、草はらを進む道だ。
この道には藍にちなんだ所が二ヶ所ある。
藍染庵には藍作りに功績の有った犬伏久助の像がある。
藍染庵の手前、林の中に岩田ツヤ子の碑がある。(今は同じものが庵にもある)岩田ツヤ子は第二次大戦中、食糧増産のために禁止作物になった藍を、密かに栽培し続け、戦後直ぐの藍生産を可能にした人だ。

大日寺の本堂から大師堂へは、廊下がつながっている。その廊下から江戸時代に奉納された西国33ヶ所のご本尊の観音様が並んでおられる。格子越しであるが見ごたえがある。

●少し下ると五百羅漢がある。拝観料いるし今回はパスして、第5番地蔵寺へ。勤行していると、マイクロバスの団体遍路さん。ういういしい装束だが、この団体さん先達さんがついていない。それぞれかってに、三々五々手を合わすだけでお経をあげる様子がない。
白装束はしているが蝋燭も線香の準備もしていない。

本堂や大師堂の扉は閉まりぱなしだが納経所の扉は自動扉であった。そうえば一番の納経所の扉には手動ですと書いてあった。

お参り終えてベンチに座っていると、背の高い男の遍路さんが座った。
その人と世間話をした。台車押しての逆打ちで、ゆっくり廻っている。近ごろはダレすぎている。台車は農家がハウスの中で使うタイヤのついたもので、荷物が重たいのか中国製のタイヤが良くパンクする。

私が昨晩泊まった公園を紹介すると、そこに泊まると言う。午前中から決めて、今日はほとんど歩かないことになる。


私が別格に行くと言うと、その荷物で山に登るの大変だな溝渕さんに荷物預けて打ち戻りすれば良いと言う。台車になると電車にも乗れなくなるから、キャリヤにしてけば自由に動ける、とも言われた。

●別格1番大山寺(たいさんじ)は山の上、汗をしたたらし登る。
仁王門の屋根にブルーシートが張られていた。その屋根の吹き替えのために寄進、一枚二千円と銅板に名前と願事を書くようにしてあった。その仁王門さん自身も傷みは激しい、足先は欠けているではないか。

仁王門近くの杉の大樹も大きいが、本堂近くにある銀杏の大木の枝振りが良い、一番下の枝が横に拡がっている。


山を下り、車道を歩いていると柿の手入れをしている80歳のおばちゃんに会う。挨拶すると、お菓子をごちそうになった。
田んぼは人に預け、柿だけやっている、おじいちゃんが死んじゃつたからな。と言っていた。
●歩いていた道沿いに「四国のみち」の休憩所を見つける。(台山公園)
急な綴れ織りを登りつめると展望台に成っていた。
水もトイレも無かったが、そこで寝ることにした。
by henroseikatu | 2010-07-02 11:31 | Comments(0)
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