本当の菅笠をかぶりたい。
●2001年から何度か四国遍路してきた。白装束に金剛杖、菅笠をかぶのが遍路の正装である。その菅笠について最近分かったことがある。菅笠の菅は菅という草で、本来は菅を編んだ笠が菅笠と呼ばれていたということだ。
ところが現在一般的に遍路用品店で売っているものは、竹やヒノキを編んでいる笠を「菅笠」という名称で売っている。
だから私も竹の笠をかぶって遍路をしていた。菅の生産が少なくなったので竹製の笠を、昔の名称のまま「菅笠」として売っているらしい。四国遍路で被る山形(裾野の広い円錐形)の笠を「菅笠」と呼び慣わしているようです。
それで「本当の菅笠をかぶりたい」となりました。
●大阪深江の郷土資料館 大阪に「菅笠」の資料館があるというので、さっそく見学に行った。
昔、大阪平野も湿地があり菅がよく採れたようで、大阪深江では伊勢参りのために菅笠産業が盛んで伊勢神宮で使う傘を菅で作り奉納していたそうです。
そこでは菅の栽培も見れるし、菅笠の展示がしてある。現在も注文を聞いて制作してくれる職人もいるそうだが、そこでの販売はしていなかった。
この郷土資料館を以下ブログ「快道ウオーキング」で紹介
http://oskjk.blog107.fc2.com/blog-entry-967.html
●その「菅」という草の本名は「笠菅」(かさすげ)と言う。蚊帳吊草(かやつりぐさ)科で水辺に生え、春に茶色っぽい花を咲かせる。葉っぱがじょうぶで、乾燥させて頭にかぶる「笠」を作る。別名 「蓑菅(みのすげ)」とも言う。
●インターネットど調べると菅でつくった菅笠をあつかっているサイトがある。
◎表装の詠智会
http://www.eitikai.co.jp/hinokikasa-mozinashi.htm
◎いっぽ一歩堂
http://ippoippodo.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=443132&csid=0
毎月21日に京都東寺の弘法市に出店している。
◎新潟白根特産品市場
http://www.n-shirone.com/a-sonota.htm
◎下八重商店
http://www.shimoyae.com/kasa/00kasa.html
虚無僧用の顔を覆う笠や、武士の被る黒塗りの笠も置いてある。
●諸般の事情により、私はちょっと高価だが下記で菅笠を手に入れた。
◎山城屋
http://torakichi4th.com/SHOP/755873/list.html