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新四国曼茶羅霊場を歩く33日目 福見寺参拝

新四国曼茶羅霊場を歩く33日目 
2011年 7月6日水 福見寺参拝
この日、一度麓に下り、そこから福見寺を目指すことにした。
水は引いていて靴を濡らすことはなかった。この下山、私は40分かかったが、中学生の男の子は10分程で下りてしまうとのことである。だって急な下りの山道を飛び跳ねながら下って行くのを私は見ました。

◎「へんろみち保存協力会」の宮崎建樹さんのこと
歩き遍路をしている人ならば、宮崎さんが設置した道標や遍路シールを良く見かけたはずだ。そして宮崎さんの地図がなければ遍路なんて始めてはいない。
亡くなられたことを知り、福見山に上ることにした。宮崎さんが行こうとした場所に行くことにした。

◎宮崎建樹さんの亡くなられた経過。
2010年11月8日(月)午前11時頃、宮崎さん松山市内の自宅を出発。午後1時頃松山市福見川町、標高700m以上の福見山近くの俵飛山福見寺(真言宗豊山派)裏参道入り口に車を止めて、急傾斜の参道を歩いて福見山に参拝した模様。普段地元の人もほとんど通らない谷あいの地道。

私は、宮崎さんが行方不明の時に遍路をしていた。宮崎さんの自動車のナンバーが告知され宮崎さんの自動車を皆が探していた。

12月7日夕刻「松山市福見川町の山中で不審車が有る」と警察へ110番通報あり。
警察官が林道付近で宮崎さんの車両を発見。翌日から大規模な捜査が始まる。
12月10日午前10時30分頃、地元の林業関係者からの情報をもとに俵飛山福見寺参道からさらに山中に普段誰も歩かない奥深い谷でご遺体を発見。午後4時30分、遺体を参道入口に収容した。

◎福見寺への道
道後から国道317号線で北東へ日浦小学校の前で右のわき道(県道196号線)に入る。
福見川町に入る。町の入り口で二手に別れる、山沿いの道と橋を渡る右手の道だ。
どちらを行っても同じ地点になる。道路の右手に標識「三本杉」があり、その細い道を入る。
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民家の前を左に曲がりながら坂を登る。そこから右上に神社の階段が続く。
真っ直ぐ行けば福見寺の裏参道だ。しかし神社の境内で三本杉を見てから、そのまま奥に進めば参道にもどる。
始めの頃に左に別れる道があるが、道なりに進む、橋を三度渡ると石の道標があり、右に進む。
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軽自動車が通れる位の道が続く、とても急な上り坂や、倒木があり、実際に軽自動車が登れるかは分からない。
そのうち、山側、進行方向左側に登る山道があり、小さな白い、文庫本程度の「福見寺」という道標がある。
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(車道は、そのまま真っ直ぐ続くが、どうも福見寺には行かない気がする)その山道を進めば福見寺の本堂に至る。三本杉から2時間40分かかり福見寺に着いた。

左手手前に鐘楼、正面に本堂、右手に通夜堂がある。
本堂の前でまず休憩と思ったが、藪蚊が襲来、ふっくら太めの美味しそうな、たまのご馳走だとばかり、集まって放れない。
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屋根や鐘楼の柱には黒い塗料が塗られてボロいけれど手入れはされているようでもある。本堂の引き戸が一枚隙間が空いていた。
かって、福見寺に福見川と東温の人々が集まり、親交を深めたそうである。そして、ここまでの道は山を手入れにする道というよりも、参道として地元の人も思っているようだ。こんな寺の存在に宮崎さんも興味をを持っていたのかもしれない。

境内につながる道路がある。(上ってきた道は車道から別れた山道である)これが福見寺の表参道だ。その道を少し下ると、水場がある。道は裏参道と比べるとしっかりしていて普通車も楽々通れるようだ。表参道と言うだけある。
長い道でほとんどが砂利道の下りで最後の方の急なカーブはコンクリート舗装されている。山を下ると採石場の中を通る。採石場立ち入り禁止とされている場所が多く、どこが道なのか分からない、道なりに下りてきたから通れたが、逆に参道を上ろうとすると苦労しそうである。道標もないし。
採石場から県道152号線に下りた所は川原桶橋でそこには「相原組」の看板がたっていた。ここまで福見寺から2時間45分かかった。
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ダンプの運転手も福見寺参道のことは知っていた。採石場ではダンプの運転手に聞いて自動車での福見寺参拝をしてみてはいかがですか。

雨がまた降るなか、県道を南下し横川原まで出た。
by henroseikatu | 2011-07-07 22:33 | 新四国曼荼羅霊場 | Comments(0)
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