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Fw:托鉢遍路№065 土佐清水の門付け 1月28日2012年

托鉢遍路№065 土佐清水の門付け 1月28日2012年
朝9時から土佐清水港の市街地を門付けする。
門付けを始めて二軒目、私が何時ものように、呼び鈴を押し「托鉢修行している遍路です、玄関前でお経を上げさせて下さい。」と口上を述べると、玄関の中からハイと言う声が聴こえた。それで私は読経するつもりで構えていた。
やがて玄関が開き女性が「結構です」と言われた。
私は即座に笑顔で「どうもありがとうございます」と何時もの口癖を答えていた。
私自身、そんな笑顔で答える予定ではなかったが、突然の断りにあわてふためいて、声を出していた。

私は気分がよかった。
これだなと思った。新しい標語は「断られても笑顔で対応、自分も気が楽になる」とした。

そのルンルンした気分で、門付けをしていて決めたことがある。
いつも断られた時「ありがとうございました」と言っているが、その時に、深々と頭を下げ五つ数を数を数える。
色々な行動の間に五つや十の数を数え間を置く。
もちろん玄関に正対し自分の背筋を伸ばし、足をそろえて声をかけること。
そんな風に、堂々と心がけると、見られても恥ずかしくない。
そう心がけていると、ちょっと修行している気分である。
少し違うかもしれないが、背筋を伸ばす意識するだけで心持ちが良くなる。
托鉢をやっていく自信が湧いてくる。

道路の片側の家を門付けしていたら、向かい側の通りすぎた家から老女が出てきて、「遍路さんまってたのよ」と言って、わざわざ喜捨してくれる。
通常門付けは道路の片側を、端から次々にする。つまり道路の反対側の家には門付けにうかがわないことになる。
ありがたいです。恐縮いたします。

托鉢していると言うと、よく「何軒ぐらい回るの」と聞かれることがある。それで最近、何回か訪れた家を数えてみた。
すると自分で感じていたのより、ずいぶん少ない訪問先であった。

今日は住宅街で家が並んでいるので、回りやすい条件であった。
2時間半の門付けで65軒回っている。そして7軒から喜捨を頂いた。その喜捨の総額は2750円になった。一所帯の方からは千円の喜捨があった。


前回、今晩は海の駅で野営と書いた。
しかし、夕方から土佐清水のスーパーで托鉢したので、市街地の中の公園に野営している。
by henroseikatu | 2012-02-12 14:04 | 托鉢遍路 | Comments(0)
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