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托鉢遍路№020 布施の心1 11月24日2011年  

托鉢遍路№020 布施の心1 11月24日2011年

強い風が吹き抜ける。雲が流れ、ときより太陽が隠れる。
頬を冷気が触って行く。
コートが手に入ったので快適な寒さだ。一応の冬支度は出来た。あとはご馳走を食べ皮下脂肪を貯めるだけだ。

昨晩、公園で食事の支度をしていると、30代位の男の人が声をかけてきて、遍路談義をした。
私はラーメンを作りながら、下を向きながら受け答えしていた。私は座りながら彼は立ったままだった。私は上の空だった。
そして、その彼は立ち去り際に私にニ千円の喜捨をしてくれた。
私は驚いてしまった。千円ならまだしも、ニ千円も、私がキャリーカートを引っ張っているので単なる遍路とは感じていないはずだ。
そのような見ず知らずの、何者とも知れぬ人に、ニ千円も喜捨できるとは私からは驚きである。
托鉢生活している私は、普段百円が基準の生活をしている。百円玉が10固集まって千円だ、千円札を見るのはまれだ。托鉢で五百円玉を頂くことも、まれにしかなく、五百円玉を頂くと嬉しくなる。門付けで千円を貰ったたことは何度もある。しかし千円とニ千円とはとても違う。知人というか私の支援者から数千円のカンパを頂いたことはある。
面白い話の一つもできない、見知らね私にニ千円の接待してくれた彼の布施の精神は素晴らしい。
それに比べ、布施を受ける私の貪りの心は無くなりそうもない。布施の額が多い方が嬉しくなる私である。修行たりません。
草々
by henroseikatu | 2012-02-12 15:49 | 托鉢遍路 | Comments(0)
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