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托鉢遍路№085 托鉢渡世 宇和島市 祝森 2月18日2012年 

托鉢遍路№085 托鉢渡世 宇和島市 祝森 2月18日2012年

沈んで浮いて托鉢渡世 宇和島市 祝森

2月12日、昨晩は津島の外れにある、やすらぎの里熱田温泉には入らず、その駐車場にあるバス待合所にテントを張って泊まった。ここは夜間便所が閉まっていて不便である。道の駅ではないので仕方ないのかもしれないが、夜間も駐車に来る車が多い
国道56号線の松尾トンネルを抜けると下り坂になり、坂が終わると脇道が国道に沿ってあり十何軒かの住宅が連なっていた祝森という目出度い地名である。
門付けは軒数が少なければ、喜捨が全く無いこともある。その時の落ち込みがあるから、家が少なければ托鉢をしないことにしている。
そして昨日の読経中断があり、気乗りしなかった。しかし所持金がわずかだったので托鉢することにした。

多くの家が私の口上に答えてくれた。いつもは無反応の家が続くのだが、返事してくれる。もちろん断りの返事もある。その時に私は「ありがとうございました、おじゃましまし」と声を出して言う。
同じことを留守かもしれない無反応の家に向かって言っても面白くない、顔が見えないとしても相手があり、その人に対して言っていれば満足感が漂うではないか、ワクワクするではないか。

そして祝森で托鉢を受けてくれた家はどこも玄関の扉を大きく開けてくれた、座って読経を聞いてくれた人もいた。
現金の他にお菓子をくれた家が二軒、あとみかんをくれた家もあった。
そして千円の現金の喜捨が二軒あった。こんな小さな集落で千円が二軒もあるとは驚きである。
何事も分からないものである、予想ではそんなに集まらないと思って、祝森で托鉢することに躊躇していたのに、過分の喜捨を受けてしまった。

全く現金なものである。手元に現金があると愉しくなり先に希望が出てきて、良い方向にばかり物事を考える。
昨日の読経中断で落ち込んでいたのが、すっかり嘘のようである。
◎祝森門付け 午前中一時間弱 3000円
by henroseikatu | 2012-02-18 08:08 | 托鉢遍路 | Comments(0)
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