念ずれば花ひらく 真民記念館に行く
遍路道ではないけど、三坂峠から松山に入るとき砥部側に下り、真民記念館に行った。
真民さんが説法をしていると聴きかじり、私はお坊さんだと思いこんでいたが、そうではなく教師をしながら詩を書いていたそうである。
「念ずれば花ひらく」の碑で有名な坂村真民さんである。この言葉、私は句として理解していたが、この言葉は詩の一部で表題でもあった。以下、その詩を書きぬく。
念ずれば花ひらく
念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうして
そのたび
わたしの花が
ひとつ
ひとつ
ひらいていった
眞民
(真民が小さい時、5人の子を残して父親が急逝したため、未亡人となった母親が苦しい生活の中で自己を激励するために、念仏のようにいつも言っていた言葉)
展示の中に今の私にピッタリの詩を見つけた。
捨ての一手
天才でない者は
捨ての一手で
生きるほかない
雑事を捨てろ
雑念を捨てろ
眞民
◎坂村真民記念館 愛媛県伊予郡砥部町大南705 会館時間9:00~17:00 休館:月曜(祝日の場合、翌日) 2013年5月12日までは相田みつを展も併設