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Fw:Gさんのこと

托鉢遍路№071 Gさんのこと 2月6日2012年
3日に同じへんろ小屋へテント張って泊まっていた、Gさんの話です。

へんろ小屋の近くの酒屋で焼酎を買い、段ボールをもらって来ていた。
マットなんて役に立たないこれがいいんだ、と段ボールを寝床の下にひくという、別に皆が使っている銀のマットは持っていた。
そして、私に「一杯飲まないか、飲めるんだろう」と言う。
私は、これからスーパーへ托鉢に行くからと断った。
「これから托鉢して、それから食事するのか、俺は門付けしてきたから」とGさんは言う。

Gさんは茶色っぽい作務衣においずる(袖無しの羽織、背中に大師の宝号)を着ている。そしてザックを乗せた引き台車を引っ張っている。私に比べたら、とてもかろやかだ。

私が雪が降ったりしたので連泊していると言うと、「同じ所に何日もいると警察を呼ばれるぞ」と言われる。
遍路の同輩に酒をすすめられたのは始めてで、酔っぱらいの相手はしたくないと思っていた。スーパーの托鉢から帰るとGさんはテントに入っていて、その晩は静かに夜はふけた。

あくる朝、Gさんと話した。
再び連泊のことをとがめることはなかった。しかし連泊できる場所を色々言ってくれたりして、民家近くの連泊はしない方が良いと言うポリシーがあるようだった。

Gさんは托鉢遍路して9年目、門付けしながら一日10kmぐらいづつ歩く、一周3ヶ月ぐらい、テントや炊事道具持っているが荷物は、大きめに見て40kl、荷物少ないね、と言うと「無理やり詰め込むんだ」といっていた。歩く時はそのザックを引き台車に乗のせ引っ張っている。

私が順打ちで、これから愛媛に行くと言うと「愛媛は寒いぞ、久万はこの前の雪が残っている。
無理して寒い所に行く必要ない。
長靴や防寒靴は長く歩いていると足が痛くなる。防水の効いた靴がいいな。」
私は高い靴は買えないのである。スーパーで売っている安売りの防寒靴なら買えるのだけど。

延光寺のうち戻りだと話すと、「納経していないなら何もうち戻る必要ないここから拝めばいいんだ」と言い、色々と次の夜営地も教えてくれた。

昨夕、連泊に釘をさされて、うるさい奴と少し警戒していたが、話せる人だった。
by henroseikatu | 2012-02-12 14:11 | 托鉢遍路 | Comments(0)
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