托鉢遍路№027 SQさんのこと 12月4日2011年

托鉢遍路№027 SQさんのこと 12月4日2011年

雨降られたけど濡れることなく、風ときたま吹くけど寒さ続くことなく、良い年末です。

昨日、日和佐の道の駅で、野宿遍路のSQさんに久しぶりにあって嬉しくなってしまった。色々と教示を受けた野宿の先達だ。私と一緒、順打ちで四国遍路している。

そのSQさんには今年の9月25日に宿毛の松田川遍路小屋で最初に会ったと思う。そこで別れてからも、しばらく先々で出会わした。その間に色々な情報を教えてもらった。

ベテランの野宿遍路さんは、たいてい私服であったり色つきの作務衣だったりする。
私は上下白衣だが、SQさんも白で決めている。
SQさんの荷物はキャリーカートに載せた大きな袋に全部入っている。一人用テントの中でコーヒーを飲みながら、その日の予定を経てるのが、至福の時と言っている人だ。
食事は市販の即席ラーメンに汁を足し野菜をいっぱい加えて作ったラーメンが主だ。

托鉢は門付、スーパーや寺院の山門の前、時には道の駅でやるとのこと。

私は前に「スーパーの前で托鉢する時は店長の許可を受けること」と言う話を聞いていたものだから、スーパーでの托鉢は躊躇していた。

SQさんが「店長に言えば許可しないに決まっている。皆かってに托鉢しているよ」と言う話を聞いてからは自由にスーパー前で托鉢できるようになった。

また托鉢の事ではSQさんから興味深い話を聞いている。
私なんかは、托鉢なんか四国以外では出来ない、と思っていたのだが、それは違うらしい。
彼は実際、九州や本州でスーパー前で托鉢をして、四国以上に喜捨があったそうだ。
そうなると、私は托鉢しながら、歩いてしまなみ街道を渡り、高野山まで行ってしまいたいと思うのである。

SQさんは行く先々の図書館に寄って、新聞や週刊誌を読んでいる。そんなこともあり、同じ地域に二三日留まったりするそうである。
彼は自らも進むのが遅いと自認しているが、その彼と会った私も進むのが遅いことになる。

彼の行水が凄い、とある公園まだ日のあるうち、裸の腰にタオルを巻いて、水道の蛇口の下に屈んで水浴び。傍を通る女性。
川でも同じように水浴び洗濯をしているそうである。
私なんかは、隠れながらしか行水はできない。

私は人の名前を覚えられないのだが、SQさんは良く久しぶりに会う人に名前で呼びかける。相手は会ったことも忘れていたりする。

SQさんからテントのジッパーを変えたり、靴底に自転車のタイヤをはることを教えてもらった。裁縫も良くしていて、百円ショップで買った布で寝袋の内側に入れる袋を作っている。

そして、いつも清々しい顔で、微笑みながら話している。
和顔施の人である。
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by henroseikatu | 2012-02-12 15:53 | 托鉢遍路 | Comments(0)
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