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托鉢遍路№098 笠かぶり好調托鉢 3月7日2012年 

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托鉢遍路№098 笠かぶり好調托鉢 3月7日2012年

3月6日
昨晩は雨の中歩いたが、今朝は曇り空。太山寺下の東屋で目覚めた。
同宿したテントに声をかけたが返事なし、ラジオの音は一晩中していた。同宿した遍路さんは起きる気配がない。今日は骨休み、荷物干し、かも知れない。

顔をみず声も聴かずに東屋を後にして太山寺に向かった。
太山寺大師堂の工事は終わって堂の前の参道に屋根がかかっていた。

今まで通ったことがなかった大師堂から右奥に進む。
すると真民の石碑があった。「念ずれば花ひらく」の碑は多いが、この句も良いですね。「鳥は飛ばねばならぬ人は生きねばならぬ」
久万高原には真民の「宇宙・・・」の碑があった。
そういえば、3月11日に砥部町に坂村真民記念館がオープンするんですよ、余裕があれば行って見たいのですが、行けそうもないか?
◎門付け
太山寺をおりて円明寺への遍路道の左側の道にそれた、町の名は太山寺町である。このまちで托鉢をする。

呼鈴を押して確認してから、読経する。
托鉢を始めて、そんなに時間がたってない時にある家で口上をのべた。
すると、礼服を着た男の人がシャツのボタンをかけながら玄関の扉をあけた。
私はお出かけですか、ではおいとまします、と言った。
すると男の人は「かまいませんよ、丁度葬式にかでけるところで、以前も葬式の時に遍路さんがみえられて、縁ですね」と話された。

畑などもあるところですが住宅がまとまっているところを門付けしていった。
今日は最初から喜捨があったので気持ちが切れずに、丹念な門付けをすることができた。
無理に最後まで読経せず、相手方が喜捨するそぶりを見せれば、読経を止め、頭陀袋を拡げ喜捨を受けた。そうして私は、ありがとうございましたと言い。その後に、南無大師遍照金剛とご宝号を三回唱えてから、その家をおいとました。

こんな形で門付けで喜捨があれば、その時点で読経を止め、その家を退去するという方法の方が自然に思えてきた。
以前は喜捨を頭陀袋に受け取った後も読経を続け、般若心経の後に光明真言、ご宝号、回向と続けた。
読経を聴いてくれる人は途中で喜捨するそぶりはしなかなった。そして読経が終わってから姿を現して喜捨してくれる人もあった。
しかし途中で喜捨してくれて玄関を開けたまま、奥に下がり人影がなくなることがあった。いまから考えれば、読経の途中で喜捨してくれる人は、その時点で読経を終えても良いと思っているのだと思われる。
先方の様子をみながら随時、読経の途中でも止めることにしよう。
今日喜捨してくれた人たちは托鉢に喜捨するのに馴れているように思えた。気持ち良い托鉢になった。千円の重みもあるけど、百円玉一枚の喜捨が多かったけど、百円玉を二枚、三枚と喜捨してくれるお宅もあり、門付けに希望を見れた。

門付けの後、53番霊場円明寺のそばの公園にいつた。久しぶりに、障害者トイレで身体をふき、洗濯をした、洗濯物は風かあったので移動までに乾いた。
それから昼飯を食べ、台車の整備をした。

◎スーパー托鉢
4時過ぎに53番円明寺を参拝した。それから、近くスーパー・フジ和気店で托鉢する。
4時40分から托鉢を始めた。最初は入らなかったが5時を過ぎるとボチボチと喜捨してくれる人がいる。雰囲気が前日の姫原よりよろしい。人の流れが良い場所にたったせいかも知れない。正面玄関を避け。奥の駐車場からの通り道で托鉢している。

托鉢している私に「こんにちは」と挨拶して就学前の男の子が母親に手を引かれスーパーに入って行く。私は上手い言葉を返せず、おおむ返しに、こんにちわと答えた。
やがてその男の子が買い物を済ませ私の前に来た。
その子が何してるのと聞く、私は読経して托鉢してるの、としか答えられなかった。
私は明るい調子でおどけて身体を動かしながら般若心経を読経して、男の子を見送った。
その男の子は、乗用車の前で母親に耳打ちされながら「南無大師遍照金剛」ついで「ベイノシャロウマカボダラ・・・」と光明真言をとなえた。
私は、すごいですね、小さい時から唱えられて、と大きな声で話した。
お母さんは「おばあちゃんと一緒に行っているんですよ」といったように聞こえた。
男の子はさよならと手を降って乗用車に乗って帰って行った。
私は、喜捨した人が去るときの様に頭を下げて挨拶した。

子連れの若い主婦から現金の喜捨と共に、寒いでしょとコーヒーをいただいた。それをきっかけに、椀にも十分な喜捨が集まっているので、早めに托鉢を止めコーヒーを飲んでいた。足元に置いた椀に女性が喜捨してくれる。
昨日の雨の中のフジ姫原の人々とは雰囲気が違った。私は暖かいものを感じた。

3月6日
◎太山寺町門付け 9:30〜11:00 2311円
◎フジ和気店托鉢 16:40〜18:30 2446円
by henroseikatu | 2012-03-07 15:49 | 托鉢遍路 | Comments(0)
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