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『句集 風懐に歩三昧 幸月』より

『句集 風懐に歩三昧 幸月』より
      毎日巡礼ヒロユキが気に入った句⑤


宿毛道の駅
逝く遍路生きる遍路の野宿床  幸月

 宿毛道の駅には海をバックに野外舞台があって、そこに私は台風避難した。舞台の左右の楽屋口に私と他の一人がテントを張って雨風をしのいだ。
 後から別の所で会った遍路と話していたら、その台風の時にその人も宿毛道の駅にいて道の駅の「お好み焼き屋」さんに言われて便所の中で台風の通り過ぎるのを待っていたのだそうだ。
 その店主さんが道の駅に来る野宿遍路の世話をしていたらしい、「野宿お断り」の公園や東屋もあるなか、緊急の場合に対応してくれるのは有難い。

 幸月さんも世話になっていたらしく、出所して新居浜に住んでいた時に、彼に言われ私は「お好み焼き屋」の店主に彼の近況を報告したことがある。


PS 2023年5月6日、最近通った時、全面的に工事に入っていて野外舞台は消滅していた。


by henroseikatu | 2018-12-25 06:10 | 句集 風懐に歩三昧 幸月 | Comments(0)
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